\応援団活動レポート第4弾!ならは31人の“生”の物語/
-2022.9.1~9.7-
楢葉町の全町避難指示解除に合わせてスタートした “ならは31人の”生“の物語”は、楢葉町の方一人ひとりの“生”の声を綴り、伝え遺すプロジェクトです。
この活動の詳細はこちらのページをご覧ください。
https://narahamirai.com/news/2019/06/7187693aec6e3dd641ad8993c2639c45dff99782.php
大切に繋げてきたこのプロジェクトも新型コロナウイルスの影響により活動が制限されてしまいました。
そんな中、震災から10年が経過し、コロナウイルスの影響も少しずつ軽減してきた今年。過去にインタビューさせていただいた町民の方にインタビューしその後の物語を編みなおす、アフターストーリーの製作をスタートしました!
今回はその活動の様子をお伝えします。
活動期間:2022年9月1日~7日
ならは応援団員でもある立命館大学の山口洋典教授が実施する授業の一環で、学生たちにこの活動に取り組んでいただきました。
【1日目】
オリエンテーション
今回は2015年にインタビューした方々の中から7名の方に再度お話を伺うことができました。
この製作を進める上で大切なことは、楢葉の方々がこれまで過ごしてきた過程に、いかに想いを馳せることができるかです。どんな環境でどう過ごして何を選択してどう感じたか。この場所で震災を経験していない町外の学生たちには、とても難しい作業だと思います。
自分たちだったらどう考えるのかどう判断するのか、、、
町民の方がこれまで過ごしてきた楢葉町を振り返り、そして町内を視察し楢葉町を肌で感じてもらいインタビューに備えます。
【2日目】
インタビュー練習
2日目の午前は、お話を聞くにあたってのポイントやインタビューする方の情報を押さえつつ、アフターストーリー製作の鍵となる前回の作品を再度確認しました。
あれからどう過ごしてきたのか。
今は何が楽しいのか。
あの時のお話の続きはどうなったのか。
この話は聞いてもいいのか
なにを聞けばいいのか
学生たちはたくさん、頭を悩ませます。
その後、製作するペア同士でインタビューの実践!
やってみてうまくいかなかったこと、良かったことを振り返りながらインタビューに向けて準備を進めました。
午後は、いよいよインタビュー本番。
緊張している学生たち。
インタビュー後はいよいよ、執筆作業です!
この作品は、1枚の写真と400字の文章でポスターに仕上げます。
約1時間という貴重な時間で伺った数あるお話の中から何を軸に仕上げるのか。
まずは、気になったワードやエピソード、印象に残ったものなどをポストイットに書き出し、お話の柱を決定する作業です。
【3日目・4日目】
インタビュー
この日から、本格的にインタビューがスタート。
インタビューに向けた準備、インタビュー、ポストイットの書き出し、執筆、添削の繰返しです。
【5日目】
執筆作業
7名の方へのインタビューが終わり、本格的な執筆作業です。
この作品に決められた条件は、1枚の写真と見出し、文章を400字に収めること。
それ以外に決まりはありません。
言葉一つとっても、表現する漢字によっては伝わり方が全く違うものになります。
思う。 想う。
聞く。 聴く。
町民の方はどんな想いでお話してくださったのか、丁寧に思い起こしながら言葉を綴づります。
【6日目】
作品の発表
交流館では、楢葉町の避難指示解除の時期に合わせて、これまでの作品を展示。
残すところこの活動も後2日。
写真から1字の表現方法にまでこだわったアフターストーリーズは、学生たちの編集後記と共に完成しました。
作品のお披露目では、この短い期間で学生たちが感じた想いを共有してもらいました。
テレビやネットの情報だけでは知ることのできない、それぞれの経験や考え方、判断の一つ一つに、たくさんの気付きを得たようです。
【7日目】
町民の方に作品をお届け
最終日には、お世話になった町民の方々にお手紙と完成した作品をお渡しに再度訪問。
最後のごあいさつです。
これまでの“生”の物語とはまた違った、アフターストーリーの製作。
学生たちの葛藤もありつつ、この作品を後世に遺す私たちにとっても、とても良い経験となりました。
製作してくださった学生の皆さん、企画段階から携わってくださった山口教授。本当にありがとうございました。
今後は、この貴重な皆さんの声を全国にお届けできるよう出張展示も考えております。ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。今後の“ならは31人の”生“の物語の動きについてもお楽しみに!