中学生の将来を一緒に考える ~ならちゅうアカデミー~
将来の夢を実現する方法
現在、楢葉中学校には約40人の生徒が通っています。その保護者や生徒から「交流する人の数が少ないので、中学生の視野が広がりづらい」「将来の夢がない」「将来の夢を叶えるために何をすればいいかわからない」といった声がアンケートやヒアリング等であがっていました。そうした声に着目したのが株式会社NTTドコモさん。NTTドコモ 東北支社 法人営業部 東北復興新生担当では、2018年から楢葉町内で社会課題解決型の研修をおこなっています。その研修の最終報告として、ドコモ社員がメンターとなるプログラムを提案してくれたことが本プログラムのきっかけでした。今回は、その提案をブラッシュアップする形で実現にこぎつけました。
ならちゅうアカデミー
10月~12月までの期間で『ならちゅうアカデミー』と題打ち、全5回のプログラムを実施。1~2年生を中心に13名の生徒さんにご参加いただきました。
プログラムのテーマは「将来の夢を中学生とドコモ社員が一緒に考え、今なにをすべきかを考える」漠然とでも将来なりたい自分をイメージして、そうなるために必要な力・経験をドコモ社員であるメンターと一緒に考えることを主な内容としました。生徒一人で考えるのではなく、様々な経験やバックグラウンドを持つメンターと一緒に考えを深めることで、より広い視野を広げてもらいと考えていました。
コロナ禍ということもあり、メンター全員の現地訪問が難しく全5回をオンラインで開催。メンターの中には埼玉や和歌山から参加いただく方もいました。
メンターとなった社員さんは2~3年目の若手社員が中心。比較的歳の近いお兄さんお姉さんで話しやすい雰囲気になるかと思いきや、1~2回目はぎこちない雰囲気に。初対面のうえにオンラインということで、コミュニケーションの難しさを感じているのもつかの間。 回を重ねるごとに、笑顔になる時間も増え、お互いに質問をし合えるような関係性に深まっていきました。特に、メンターの中学時代の夢やそれがどう変化して現在に至ったかの話では、参加生徒も興味津々で質問もたくさん生まれました。
憧れの仕事をする方から直接話を聴く!
メンターとのコミュニケーションの他にも参加生徒の将来の夢で多かった”美容” ”芸能” ”動物”の3つに関連する仕事をしている方々とも、オンライン・オフラインで話をしました。
自分達の憧れの仕事に就く方々から、仕事や中学時代の話を聴くことで憧れがより強くなったり、中学時代に取り組むべきことが肌身を持ってわかったようでした。
明日からできることを宣言!
「好きなことに関わる仕事はなにがある?」「その仕事に就くためには、今の自分に足りない力は?」「今からできることってなに?」などを全5回に渡り、中学生とメンターが一緒になって考え続けました。「直接的ではなくても芸能に関わる仕事って、こんなにあるんだ」「看護師と准看護師って何が違うの?」など、考え続けたことで生まれた問いや気づきもたくさんありました。
そしてプログラム最後は、10年後のなりたい自分を考え、そのために明日からできることをメンターや参加生徒全員の前で発表。カウンセラーやIT支援員など具体的な夢を持つ生徒がいたり、バイトをしながら大学に通いたいと考える生徒がいたりと十人十色な将来像。それぞれの将来を丁寧に考えてくれました。
ドコモさんからの提案で生まれた今回のプログラム。今回の経験が少しでも参加生徒の将来や普段の生活に活かされていると嬉しいです!
□関連サイト
・ドコモ 東北復興・新生支援 笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト
https://rainbow.nttdocomo.co.jp/tohoku/know/post-313.html