REPORT
柏屋旅館アーカイビングプロジェクト
2021.10.18
楢葉町の下小塙地区にある柏屋旅館。
震災前はJヴィレッジに合宿に来る方の宿泊や、地元の方々の宴会の場として利用されてきました。
そんな柏屋旅館も“旅館”としての機能は終了し、これからはシェアハウスに生まれ変わっていきます。
“柏屋旅館”という名前がなくなる中で「建物の思い出を模型としてかたちにのこす」というプロジェクトを計画していた日本工業大学の学生さんが中心となり柏屋旅館アーカイビングプロジェクトが始まりました。
今回は学生6名と教員2名が1泊2日で訪問いただきました。まず最初に楢葉町内の視察を終えた後に、柏屋で測量を実施。
外観はカメラで撮影したデータから寸法を測り、屋内はコンベックス（メジャー）で測量をすることでジオラマ作成のためのデータを集めました。
また、ただ模型にするだけではなく、柏屋旅館に関わって来た方々から直接お話を聴いて、製作のイメージを膨らませていきました。
「Jヴィレッジの大会に参加するチームが宿泊した時は料理など健康管理には特に気を配ったのよ」「元々この辺りは宿場町だった」など、思い出話に花が咲き、時間も忘れて話は大盛り上がり。測量だけでは分からない思い出も一緒に知ることができました。
現在、測量データをもとに参加学生達が大学で模型製作を実施しています。完成作品が今から待ち遠しいです！