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行政区の近頃～前原行政区編～
2021.01.25
楢葉に18ある行政区の最近の様子をお伝えしている『行政区の近頃』
第5弾の今回は前原行政区です！
前原行政区は木戸川漁協の孵化場・直売所や、甘藷貯蔵庫が立地しています。
今回は、区長の松本さんにお話を伺いました。
前原行政区では、津波によって30軒以上の家が流出被害を受けたこともあり、行政区戸数の約半数以上がいわきなど町外に住んでいるのではないかと語ります。それだけに、行政区として何かを実施するにあたり、町内で動くことのできる人も少なく、周りの行政区と同じように活動していくのは難しいそうです。
そんな中でも、今年度から集会所や木戸橋南の道路沿いで花植えを開始。
花植えの様子
他にも「自分達の住んでいた住所がなくなってしまうのが寂しい」との想いから、‟生きた証としての祈念碑”の建立を検討するなど、現在の生活をより豊かにする活動と同時に”のこす”活動もしていきたいとのことでした。
清之神社も津波で被災、社殿は解体され現在は写真の木造の鳥居から石造りになった
「震災前は家が立ち並んでいた前原内の浜城・宿田地区が防潮堤や防災林になるなど、震災によって以前の前原の様子がわかるものが少なくなってしまった。だからこそ、残ったものを復興させていくことで、前原での生活を残していきたい」と熱い眼差しでお話してくださりました。
震災前の浜城の風景